確定申告をしないといけないけど、きっちり売上や経費を計算するのは面倒だな…
自分は白色申告だし少々どんぶり勘定になってもいいよね?
と思っている人や、実際に何年もそれで白色申告をしてきている人はいますか?
結論から言えばそれは…大問題です!
白色でも青色でも確定申告は正しく計算しないといろんなリスクを抱えることになりますよ。
ちょっと不安になった方のために、この記事では
- どんぶり勘定の確定申告が抱えるリスク
- 税務署が目を付けやすい売上や経費のごまかし方
- どんぶり勘定をやめてしっかり帳簿管理をするために
この3点についてまとめてみました。
どんぶり勘定ってどういうこと?
大まかに言うと、大まかな数字の把握しかしてないってことだよ。
どんぶり勘定で確定申告をするとどうなるのか
たとえ適当な数字を書いて確定申告を提出しても、すぐに税務調査とはなりません。
よほどおかしな数字があれば別かもしれませんが…。
税務調査に入るのは数年経過してからのパターンが多いようです。
「確定申告を提出して1年間何もなかったからあれでよかったんだ!」
という訳ではないんですね。
そして忘れたころに税務調査の連絡が入ります。
税務官が実際に申告の基になった資料(請求書・領収書など)を見て、不備があると質問をしてきます。
そこでうまく説明できず、売上の漏れがあるなど不備があるという結論になると…追加で税金を取られることになります。
追加で納めるべき税金は延滞税や加算税などがあり、悪質な場合はさらに重加算税という罰金的な税金まで取られることになります。
特に売上を故意に抜いてほどほどの金額に調整していたり、事業と関係のない出費までなんでもかんでも経費にしていた場合などは要注意です。
修正すべき確定申告は直近のものから3年分くらい遡って指摘されることが多いようです。
もちろん悪質な行為が見つかれば、3年以上遡って修正するように言われることもあります。
何年分もまとめて税金を払うのはそれだけでかなりの出費になってしまいますね…
また、税務官に
「この人はマークしておく必要がある」
と思われてしまうと税務調査が定期的に入るようになる可能性もあります。
ただでさえ嫌な税務調査が頻繁に来るなんて想像もしたくないですよね…
税務調査って絶対追加で税金取られるの?
いや、絶対じゃないよ。
数字が少々間違っていても、指導に留めてくれるパターンもあるよ。
税務署が目を付けやすいポイント
税務調査に入る可能性が高いのは、
- 白色申告より青色申告の方
- 赤字の人より黒字の人
というイメージがあるかもしれません。
しかし、税務調査に入るのは「青色申告・白色申告・赤字・黒字」などの要素はあまり関係ないようです。
税務調査の対象者は完全にランダム・・・という訳でもないようですが、ざっくりとしたルールくらいはあるようです。
…ただ、あまりはっきりとはしないのが実情です。
「税務調査に入られないような対策」というのは難しいので、やはりいつ調査になってもいいように準備しておくしかありません。
税務官はプロです。
申告書の数字を見れば、「怪しい数字」というのはやっぱりバレます。
税務官は過去様々な人の確定申告書のデータや経験の蓄積から、個人事業主の業種や仕事内容ごとに不備が多い点をよく押さえていますよ。
確定申告をしている人なら誰でも税務調査に入られる可能性はあるということは知っておきましょう!
税務署来るな~税務署来るな~…
念ずれば思いは通ず!
祈る前にできることはやっておこうね。
そうは言っても日々の帳簿付けが大変!
今年どんぶり勘定で申告をしようとしているなら、まずは正しい帳簿作りに挑戦してみましょう!
2014年までは白色申告では帳簿の備え付けは必須ではありませんでしたが、今は白色申告でも帳簿の作成と保存義務があります。
「自分には帳簿の知識はないし…」
「今から帳簿の勉強を何時間もするのはしんどい…」
と思うかもしれませんが、今は会計ソフトを使うことで簡単に帳簿を作成することができます。
会計ソフトは手書きやエクセルでの経理より
「時短・精度高い・申告までできる」
と便利な部分が多いので、効率化のためにも会計ソフトの導入は必須と言えます。
そして会計ソフトの中でも白色申告に特化しているのがやよいの白色申告オンライン。
白色申告での利用なら利用料はずっと無料にもかからず、有料ソフトの「やよいの青色申告オンライン」とほぼ同じ機能を使うことができます。
会計ソフトの老舗「弥生会計」が提供しているサービスなので安心感もあります。
>>やよいの白色申告オンラインの使い心地を知りたい人はこちら
帳簿の管理だけなら、実はエクセルや無料アプリでもそれなりのものができます。
ただ、事業の規模にもよりますが確定申告や経理作業の効率化を目指していくなら、会計ソフトはやっぱり必要ですね。
タダなら考えてみようかな…
大体の会計ソフトはお試し期間があるからね。
他のソフトを触ってみても面白いよ!
まとめ
この記事のまとめです。
- どんぶり勘定の確定申告が抱えるリスク
→ 追徴課税、税務署に目を付けられる - 税務署が目を付けやすい売上や経費のごまかし方
→ やりやすい手段は税務署もよく把握している - どんぶり勘定をやめてしっかり帳簿管理をするために
→ 会計ソフトを使って帳簿を作成
ということでした。
が、奥の手としていっそのこと税理士に確定申告を丸投げするのもアリです。
個人事業主が年間の確定申告にかける日数は平均で3日~1週間くらいです。
数字が苦手な人はもっと膨大な時間がかかることだってあります…。
その分を仕事や家族、副業にまわした方が、効率がいいケースも多いのです。
>>月額なし・相談料なし!リーズナブルな税理士さんを税理士ドットコムでチェック
どんぶり勘定脱却のため
- 会計ソフトを使いながら確定申告の知識をつけるか
- 確定申告は税理士にお任せして本業に集中するか
などなど、自分ならどんな手段を選ぶか?ちょっと検討してみてくださいね。
ではでは。
コメント