会社員を辞めて個人事業をすることを考えていたけど、結局ほとんど動けなかったな。
こんなほとんど無職の状態の自分でも確定申告をしないといけないの?
確定申告って白色申告でいいんだっけ?
結論から言うと、会社を退職してから年内を無職の状態で過ごした人は確定申告をする必要があります。
…あ、大丈夫です!
確定申告とはいってもこの場合そんなに難しくはないですよ。
税金もちょっと返ってきますし、これから事業を始めるならちょうどいい練習の機会です。
まずは練習と思って初めての確定申告をやってみましょう!
無職でも確定申告をしないといけない?
無職といってもいろいろなパターンがありますよね。
そのため今回は
を無職の人とします。
さて。
普通に会社で働いているなら、毎年年末調整を受けていますよね。
会社は年末調整をすることで社員個人個人の1年間の所得税を計算し、確定させています。
そのため年末調整をしていない状態では、まだ1年間に収める税金が確定してないんですね。
退職してからそのまま無職の状態なら、確定申告をすることで源泉所得税の一部が還付となって戻ってくるはずです。
そのまま源泉所得税を払いっぱなしにしとくのはもったいないですよ!
白色?青色?確定申告書A・Bって?無職のときはこれを選ぼう
無職のときの確定申告に使うのはどの書類?
確定申告には「白色申告・青色申告」の2種類がありますが、無職の場合はあまり気にしなくてもいいです。
白色申告や青色申告というのは事業所得がある人が使う書類ですので、とりあえず今はそっとしておきましょう。
普通の確定申告書にもA・Bの2種類があります。
このうち無職の人が使うのはAの方です!
(Bでもできますが、Aの方がちょっと簡単です)
確定申告書を作成するために必要となる資料
どんな資料があればいいのかというと、
- 源泉徴収票の原本
- 国民健康保険料や国民年金保険料の支払った金額がわかるもの(あれば)
- 医療費の領収書(医療費控除を受ける場合)
主にはこの3種類です。
ただ、この中でも必須となるのは源泉徴収票の原本のみです。
あとの資料はできればあった方がいい(納める所得税が少なくなるため)ですが、これが無いと申告ができないというような必須のものではありません。
確定申告書はどうやって作ったらいい?
申告書の作成は税務署で書類をもらって手書きをするより、国税庁ホームページの確定申告書等作成コーナーで作成するのが簡単です。
入力画面は意外と(?)わかりやすく作られていますので、基本的には画面の指示に従って資料の数字を入力していくだけでOKです。
申告書が出来上がったら印刷をして、必要な資料を添付して郵送をすれば確定申告完了です!
ちなみに確定申告の期間は毎年2月16日から3月15日までと決まっていますが、還付申告の場合はそれより早めに出してもOKです。
1月1日から受け付けてもらえますので、早めに済ませておきたい人はすぐにやってしまうこともできますよ!
個人事業を始めるなら青色申告の準備を進めておこう
青色申告って聞いたことあるな…なんかお得になるってことだったっけ?
はい、そうです。
何もしなければお得度ゼロの白色申告ですが、届出を一枚ペロッと出しておけばいろいろお得な青色申告にできます。
ということで、これから個人事業主やフリーランスとして働いていこうと思っている人。
青色申告の届出と開業届を3月15日までに忘れずに出しておきましょう!
え?
青色申告をするデメリットなんて特にないですよ。
「個人事業主として働く予定だからとりあえず出しておこう」
くらいの感覚で大丈夫です。
ちなみに開業freeeというサービスを使えば、青色申告をするために必要な青色申告の届け出と開業届が無料で簡単に作成できます。
国税庁は確定申告の書類作成ページには力を入れています。
が、こういった届け出などの書類作成ができるページはないんですよね…。
会計ソフトはやっぱりあった方がいい?
事業の大きさにもよりますが、「個人事業の収入だけで食べていける」くらいのレベルを目指すなら会計ソフトは必須と言えます。
事業を大きくすればするほど日々の帳簿付けは大変になっていくことがほどんどです。
そのため確定申告に必要な書類を作成するには、どうしてもかなりの時間が必要なってきます。
会計ソフトはエクセル経理よりも、
「時短・精度高い・申告までできる」
と圧倒的に便利な部分が多いので、 効率化をしたいなら会計ソフトの導入は必須と言えます。
そして自分で確定申告をするのにどうしても自信がない人は、お金はかかっても税理士さんにお願いしましょう。
個人事業主が年間の確定申告にかける日数は平均で3日~1週間。
会計作業が苦手な人はもっと膨大な時間がかかることだってあります…。
その分を仕事や家族、副業にまわした方が、効率がいいケースも多いのです。
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もしあなたが「税理士に依頼しよう!」と思ったときは、税理士の忙しい時期を外して相談に行ってみましょう。
早めに動いておけば、段取りよく確定申告に備えることができますよ。
まとめ
ということでいろいろと書いてきましたが、大切なのはこの2点です。
- 無職の人は国税庁ホームページで確定申告の準備
- これから個人事業主として働いていく人は青色申告の準備
今は無職でも、近い将来に備えて準備できることは早めにしておきましょう!
個人事業主となって本格的に動き出すと、自由な時間はどんどん少なくなっていきます。
来年の確定申告前になってバタバタしないためにも、今できることは今しておきたいですね。
ではでは。
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