個人事業主は会計ソフトを使った方が楽になるって聞くけど、自分もそうなのかな?
お金がかかるものだから、なるべくムダにはしたくないし…
誰か…わかる人教えて…
お答えします。
はっきり言って、会計ソフトを使えば必ず楽になったりする訳ではないです。
事業スタイルや規模、はたまた自分の性格なんかによってメリットの大小が変わってきます。
会計ソフトが自分にとって本当に必要かどうか?
ちょっと気になった人は続きを読んでみてくださいね。
会計ソフト?もちろん使ってるよ、って言ってみたい…
便利さやオシャレさのイメージが強いかな?でもしっかり考えてみよう。
会計ソフトの役割
会計ソフトはどんなことができるのでしょうか?
まずはその役割です。
- 売上や経費の集計ができる(早く・簡単に)
- →決算書が作れる(早く・簡単に)
- →確定申告書も作れる(早く・簡単に)
ということで、会計ソフトは「自力でするにはとんでもなく時間がかかる作業を、早く・簡単にすることができる」ということがわかりました。
会計ソフトはそんな一人で確定申告をする人のための強力なツールです。
かなりざっくり言えばこんな感じでしょうか。
念のため言うと、会計ソフトじゃないとできない作業はありません。
エクセルでも手書きでも、手間さえかければ同じことはできます。
会計ソフトは早く・簡単に確定申告をするための手段のひとつってことです。
会計ソフトに日々の買い物などの取引を入力すると、自動で数字が集計されて決算書ができます。
手書きの場合に起こりやすい、決算書や確定申告書への数字の記入ミスもほぼなくすことができます。
データの入力さえきちんとできれば、面倒な数字の集計や、提出に必要な書類の作成をすることができるのは大きいですね。
また、確定申告といえば相談会場ですよね。
テレビなんかで見たことがありますよね。人がいっぱいいるあれです。
何時間も待って待って順番が来たと思ったら書類に不足があってまた後日…
そんなことになった日にはほんとに心が折られます(泣)。
会計ソフトは自力で書類の作成までできるので、印刷したらあとはそれを提出するだけです。
なんと書類の作成から提出までが家の中でできてしまうんですね。
やっぱり便利そうだけど、自分がちゃんと使えるか不安…
今の会計ソフトは「初心者が扱いやすいように」開発されているみたいだよ。そんなに心配しなくてもいいかもね。
会計ソフトを使った方がいい人
それでは会計ソフトを使った方がいい人とはどんな人なのか?
簡単にまとめてみますね。
- 青色申告の65万円控除を狙う人→ほぼ必須
- 青色申告の10万円控除を狙う人→メリット小~中
- 白色申告の人→メリット小~中
- 作業時間を減らしたい人・売上や経費の分析をしたい人→メリット大
ということで、それぞれ見ていきます。
青色申告の65万円控除を狙う人
まず青色申告の65万円控除を狙う人には、会計ソフトはほぼ必須と言えます。
会計ソフトを使わずに青色申告の65万円控除をとるなら、正直税理士にお願いするしかないと思います。
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というのも、青色申告最大のメリットである65万円控除を狙うとちょっとハードルが上がるからです。
65万円控除をとるための条件として、複式簿記という記帳の仕方で決算書や仕訳帳、総勘定元帳などいろいろな書類を作成・保管する必要が出てくるんです。
これを会計ソフトを使わずにやろうとするのは膨大な手間がかかるため、まず不可能と思った方がいいでしょう。
もちろん会計ソフトを使えば、このあたりの書類は簡単に作成することができますよ。
青色申告65万円控除をとるにはいろいろ大変なんだよね。
青色申告の10万円控除を狙う人
青色申告の10万円の控除の場合でも、作業時間の短縮などの恩恵は大きいので会計ソフトを使うと便利になることが多いです。
…が、正直青色申告10万円控除の場合はエクセルなどを駆使して頑張れば会計ソフトを使わなくても割となんとかなったりします。
もちろんそれなりの時間はかかりますが…。
会計ソフトは確定申告で時間がかかる「数字の集計~必要書類の作成」までの作業をまるっとやってくれます。
もちろんデータ入力の手間もありますが、ネットバンキングやクレジットカードの明細取り込みなどの便利な機能もありますので時短できる部分は多いです。
必須というレベルではありませんが、会計ソフトがあると助かる部分は多いと言えます。
青色申告10万円控除の人が会計ソフトを使うか、使わないか?
この辺りは自分の性格や考え方によるでしょう。
ここはちょっと迷いどころだね。
白色申告の人
白色申告の人は、だいたい青色申告10万円控除の人と同じ感じです。
必要な書類は似ていますからね。
ただ白色申告の人にはやよいの白色申告 オンラインという会計ソフトが無料で使えますので、こちらを使った方がいいかと。
機能的にも有料版のやよいの青色申告オンラインと同じものが使えますので大満足です。
やよいさんの好意をありがたく受け止めましょう(笑)。
せっかく無料なんだから、少しでも楽しよう!
その他作業時間を減らしたい人・売上や経費の分析をしたい人など
会計ソフトの中でも今人気があるのはクラウド型会計ソフトです。
その最大の武器はネットバンキングやクレジットカードのデータ取り込みです。
これをうまく活用できれば、面倒なデータ入力の時間は大きく減ります。
あと自分の事業のデータを数年分ストックできるのも、分析派にはうれしいですね。
確定申告書を作ったということは、事業を1年やってきたデータが取れたということです。
きちんとデータが入力されていれば、売上や経費を様々な角度から分析することもできます。
去年この時期はどんなことをしてたかな…というときにも、スッとデータを呼び出せますよ。
会社だろうが個人事業主だろうが、ある程度の事業分析は必要ですよ!
(ペンギンくんは数字は…強くなさそうだね)
聞こえてるよ!
会計ソフトがそこまで必要ではない人
主には青色申告10万円控除の人、白色申告の人ですね。
上の段落ではメリット小~中だった人です。
その中でも特にこんな感じの人には会計ソフトのメリットは少ないです。
- 確定申告のための時間がある程度確保できる人→メリット小
- 年間の取引数がかなり少ない人→メリット小
- 税理士に丸投げを考えている人→メリット小
- 自分の確定申告の「型」ができている人→メリット小
- 時間のある人
- そもそもの年間取引数が少ない人
こういった人には会計ソフトを使うメリットはそこまでありません。
(現実的には少ないと思いますが)
エクセルだけでも十分にさばききれるはずです。
集計作業がそんなに大変でないのなら、手でやった方が正直早いと思います。
また、税理士さんにお願いすれば確実に申告までできます。
途中で何度か連絡を取り合うことはあると思いますが、基本的にはお任せでやってくれます。
もちろんお金はかかりますが、それだけの価値はあるのではないでしょうか。
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実は確定申告はいろいろ覚えることがありますが、「自分の申告に必要なやり方」という型を覚えてしまえばあとは毎年同じやり方でできてしまいます。
事業のやり方が大きく変わらなければ、毎年売上や経費の数字が変わるだけなんですよね。
自分の確定申告の流れが1から10まできっちり管理できている人は、会計ソフトを導入しても時短になる可能性は少ないかもしれません。
うーんどうしようかな…会計ソフト…
悩んだらレビュー記事が参考になると思うよ。
このブログにもいくつかあるからよかったら見てね。
まとめ
残念ながら会計ソフトは万能じゃないです。
小規模な副業の範囲で確定申告をするなら、正直会計ソフトがなくても大丈夫でしょう。
ただ、売上はたとえ少なくても「本業」として事業を始めたなら会計ソフトを検討してみましょう。
取引が少ないうちに会計ソフトになれておけば、本業が軌道に乗ったときにも対応しやすくなりますよ。
会計ソフトはいろいろあるので、事業規模が小さい時にいろいろ試しておくと後がラクです。
ただし。
「どーしても数字は苦手で…コレばっかりは自分ではどうにもならない!」
って人は税理士にお願いするのがいいでしょう。
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数字が嫌い、確定申告に時間を使いたくない個人事業主はお金で時間を買う!
買った時間でとにかく売上を伸ばす!
これも利にかなった行動ですよ~。
とにかく自分にいちばん合った方法を選びましょう!
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