毎年確定申告の時期になると、何時間もかけて一年分の売上や経費を集計しないといけない…
普段からお金の管理をきちんとやっておけばと思っても、何をどこまでしたらいいのやら。
確定申告の時期になるととにかく気が重くなってしまいますよね。

確定申告に時間をかけてない人ってどんなお金の管理をしているの?

個人事業主のお金の管理はポイントを押さえておけば難しくないからね。
順番に紹介するよ。
この記事を読むと以下の2点が分かります。
- 財布は事業用とプライベート用でどこまで分けるべき?
- 確定申告の手間を減らすなら現金での支払を減らそう
それではさっそく見ていきましょう!
財布は事業用とプライベート用でどこまで分けるべき?
事業とプライベートの財布はきちんと分けよう!
個人事業主をやっていると一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
これはまったくその通りで、お金の出し入れを事業とプライベートと100%分けることができればめちゃくちゃ楽になります。
…とはいってもなかなかうまくはいかないのが現実です。
もちろん理想は事業とプライベートの財布を完全に分けることですが、ポイントを絞れば完全に分けなくても割となんとかなったりします。

口座・クレジットカード・現金の3つの使い方が大事だよ!
それぞれの分け方のポイントを見て行こう
口座の分け方
あとで按分する経費はどちらでもよい
とりあえず銀行口座は最低限事業とプライベートを完全に分けておきましょう。
事業用の口座を1つ(多くても2つくらいまで)に決めてしまい、売上の入金や経費の支払いをなるべくこの口座を通して行うようにします。
売上については「事業用口座の通帳を見れば年間の売上がわかる」状態になるのがいいですね。
なるべく入金先の口座はひとつにまとめておきたいですね。
現金で受け取った売上も、できればその都度入金しておくことで売上の計上漏れを防ぐことができます。
なお、振り込みで支払う経費もこの事業用口座を使うことで、どの売上に対する経費なのか探しやすくなります。
ある程度の大きめの金額の支払いだけでも事業用口座に集めておくと、
「この売上をあげるためにいくらの経費を使ったのか」
「利益はざっくりどれくらい残ったか」
ということが一目でわかるようになりますのでおススメです!
また、事業とプライベート兼用のスマホ代・ガソリン代などは按分して事業で使用する部分とプライベートで使用する部分に分ける必要があります。
このような場合は必ずしも事業用口座で払う必要はありませんので、自分が集計しやすいと思う方の口座で大丈夫です。
クレジットカードの分け方
クレジットカードでの経費の支払いが少ない人はプライベート兼用カードでOK
これはちょっとケースバイケースにもなるので難しいのですが…
個人的にはクレジットカードは事業とプライベートで分けた方がいいと思います。
というのも、クレジットで買い物をした後の明細を見た時、「これは事業用につかったものでこれはプライベートで…」というチェックが面倒だからです。
このクレジットカードでの支払いは全部経費だとわかっていれば、あとで集計するときも楽ですよね。
ただし、クレジットカードを事業とプライベートを分けない方がいい場合もあります。
もともと経費の支払いにクレジットカードを使う回数が少ない時は、プライベートと兼用にしてしまいましょう。
ポイントも集中して集めることができますし、経費の支払いのレシートだけを別にしてしっかり分けておけば、集計もそこまで大変ではないです。
現金の分け方
現金は事業とプライベートと同じ財布でいいと思います。
いちいち財布を2つ持って出かけるのは面倒だからです。
これが会社の場合なら話は別ですが、個人事業主なら現金の残高を毎日合わせる必要はないことをうまく利用しましょう。
個人事業主の「現金」は、残高の管理よりレシートの管理の方が重要です。
事業用として分けておいたレシートは、定期的に帳簿に付けておきましょう。
レシートの紛失を防ぐためにも、1週間に1回くらいの頻度でやっておきたいですね。
まとめてやろうとすると気力も記憶もなくなります。
確定申告の手間を減らすなら現金での支払を減らそう
経費の集計にどれくらいの時間がかかるかは、現金支払いのレシートがどれくらいあるかによります。
レシートを1枚1枚見ながら帳簿に書いたりエクセルに入力したりする作業がとにかくめんどくさい…
ということで、クレジットカード払いをメインにするなどして経費の現金払いの件数を減らしてしまいましょう。

なるほど、キャッシュレスの流れに先乗りだね!

それもあるけど、クレジット払いにはこんなメリットもあるんだ。
クレジットカードで支払いをするメリット
現金支払いの場合、レシート(または領収書)が残りますよね。
そのレシートを見ながら会計ソフトにデータを打ち込むのは、かなり時間のかかる作業です。
クレジットカード払いなら支払いの「データ」が残ります。
そのデータを会計ソフトに連携させることで、面倒な入力作業がの手間が大幅に減ります。
とはいえクレジットカードの明細だけでは何を買ったかまで詳しいことはわかりません。
クレジットカードの明細があればレシートはいらない!という訳ではなく、買い物の中身までわかるレシートも明細と合わせて保管しておく必要はあります。
クレジットは明細+レシートの保管が基本ですので間違えないでくださいね。
クラウド会計ソフトの力を最大限引き出せる
これはクラウド会計ソフトを使っている人だけのメリットですが、確定申告で一番面倒な売上や経費の集計作業を一気に楽にすることができます。
現金でのやりとりを少なくする→ネットバンキングやクレジットカードのやりとりを増やすことで、オンライン上でデータの集計作業ができてしまいます。
そのためいちいちレシートを見ながら数字を手入力する作業を大きく減らすことができますよ。
クラウド会計ソフトは青色申告の65万円控除を狙う人や、売上や経費の件数が月に何十件もある人に向いています。
うまく使えばかなりの時短になる可能性がありますよ。
まとめ
いろいろ書いてきましたが、「どうしてもお金や数字の管理が苦手」という人は税理士への依頼も立派な手段です。
個人事業主が年間の確定申告にかける日数は平均で3日~1週間くらいです。
数字が苦手な人はもっと膨大な時間がかかることだってあります…。
その分の時間を仕事や家族、副業にまわした方が、効率がいいケースも多いのです。
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ただ、個人事業主が安定して売上を伸ばしていくためには「お金の感覚」が必要です。
地味な作業かもしれませんが、お金の管理をしているとお金の感覚も磨かれてきます。
お金の管理をしていると確定申告が楽になるだけでなく、自分のスキルアップにもつながりますよ!
今回紹介した方法以外でも、自分にもできそうなものがあればぜひやってみて下さいね。
「いい」と思ったことがあればすぐ行動です!
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