会計ソフトってなんだか難しそう・・・。
興味はあるけど会計や簿記の素人の自分でも使えるようなものなのかな?
クラウドの会計ソフトがいいって聞いたこともあるけど、本当に便利なの?
個人事業主やフリーランスの人は、毎年確定申告に苦労していますよね。
この確定申告ですが、今はどんどんオンライン化の流れが加速してきています。
特に令和2年度の申告からは、e-taxを利用して電子申告をしないと青色申告の控除が減るようになりました。
会計ソフトはクラウド型・インストール型の2種類があります。
正直今から事業を始めて会計ソフトを利用するなら、クラウド型の会計ソフト一択だと思います。
早めにこのクラウド型の会計ソフトに慣れておけば、その分早く楽をすることができるようになりますよ!
私は税理士事務所勤務経験もありますが、クラウド型の会計ソフトを使ったら楽になりそうなのにな・・・と感じる個人事業主のお客様もたくさん思い当たりますよ。
この記事を読むと以下の3点が分かります。
- 会計ソフトはインストール型とクラウド型がある
- 個人事業主にクラウド型の会計ソフトが必須の理由
- 個人事業主はどのクラウド会計ソフトを選ぶべき?
それではさっそく見ていきましょう!
インストール型の会計ソフトの特徴
家電量販店なんかで売っているディスクのやつですね。
お店で買って家に帰ってパソコンにディスクを入れて…そんな感じで使うタイプの会計ソフトがインストール型です。
インストール型会計ソフトのメリット
- インターネットにつながなくても使える
- 入力や画面の切り替えなどの動作が早い
なんといってもインターネットが無い環境でも使えるというのはインストール型会計ソフトの大きなウリです。
インターネット回線が不安定な場所でも安心して使うことができるのは助かりますね。
画面を変えようとするたびにインターネット回線の反応を待たなくてもいいので、とにかく安定して動作が早いです。
インストール型会計ソフトのデメリット
- 定期的にバージョンアップが必要
- 他のパソコンで使うことができない
一度インストールをした後は、一年に一回バージョンアップが必要になります。
その時に更新料が必要になることが多いですね。
また、インストール型会計ソフトは基本的に一台のパソコンでしか使うことができません。
パソコンの入れ替えなどで新しいパソコンに移し替えることはできますが、手続きはやや面倒ですね…。
クラウド型会計ソフトの特徴
パソコン本体にデータを置かず、インターネット上ですべての作業をする会計ソフトです。
インターネットにアクセスしてIDとパスワードを入れてログインして…って感じで使います。
クラウド型会計ソフトのメリット
- アップデートなどを自分でしなくていい
- ネットバンキングやクレジットカードの明細データを連携できる
システムやセキュリティの細かいメンテナンスのアップデートから、消費税の税率変更に対応するための大きめのアップデートまで全て自動でやってくれます。
どの会計ソフトもユーザーがより使いやすいように日々改良されていますが、クラウド型会計ソフトはそれが早いサイクルでどんどん更新されていっていますね。
もし今使いにくいと思う機能があっても、近い将来には使いやすくなっているかもという期待も持てます。
そしてクラウド型会計ソフトの一番のメリットはネットバンキングやクレジットカードの明細データを連携できることだと思います。
インストール型会計ソフトでもインターネット上での明細データ連携に対応しているものもありますが、まだまだ少数で使いやすいとは言えません。
ここは後でもうちょっと詳しく説明しますね。
クラウド型会計ソフトのデメリット
会計データの管理をすべてインターネット上でしていますので、どうしてもネットの速度によってはストレスを感じることがあります。
パソコンを無線でインターネットにつないでいて、接続が状況によっては安定しないときには使いにくいかもしれません。
まあ会計ソフトの問題というよりはネット回線の問題という気もしますが・・・
個人事業主にクラウド型の会計ソフトが必須の理由
クラウド型会計ソフトの強みで少し触れましたが、最大のメリットはネットバンキングやクレジットカードの明細データを連携できることです。
「確定申告はめんどくさい」という一番の原因は、領収書を見ながら一枚一枚金額を会計ソフトに入れていく必要があるからです。
…奥の手としていっそのこと税理士に確定申告を丸投げするのもアリです。
個人事業主が年間の確定申告にかける日数は平均で3日~1週間くらいです。
数字が苦手な人はもっと膨大な時間がかかることだってあります…。
その分を仕事や家族、副業にまわした方が、効率がいいケースも多いのです。
>>月額なし・相談料なし!リーズナブルな税理士さんを税理士ドットコムでチェック
正直確定申告の作業だけに何日もかけられないですよね。
データの明細連携をすればいちいち領収書を入力していかなくてもよくなります。
仮にですが
- 事業のお金の管理を一つの口座に統一
- 経費の支払いを全てクレジットカード、銀行振込、口座引き落としに統一
- 売上の入金は全て口座振り込みで回収
このようにして現金でのやりとりをなくすことができれば、面倒な手入力の部分はほぼなくなります。
国としてキャッシュレスを進めようという今、これから先はクレジットカードでの決済は確実に増えていくはずです。
キャッシュレス化の流れには賛否両論ありますが、確定申告の作業の部分ではかなりのメリットが期待できますね。
個人事業主はどのクラウド会計ソフトを選ぶべき?
個人事業主向けのクラウド会計ソフトは主に三種類あります。
freee、マネーフォワードクラウド、やよいの青色申告オンラインです。
何をもって会計ソフトが使いやすいか?という基準は人それぞれですが、私は「いかにストレスなく作業をすることができるか」だと思います。
その視点から見ると、freeeはこの中で一番会計ソフトや簿記に詳しくない人に使いやすい会計ソフトだと思います。
この経費はどの科目になるのかなど、初心者の人がつまづきやすいポイントもわかりやすく表示してくれています。
画面に表示される文字を読んでいけば、直感的にでも進めていけるような新設設計なのがこのfreeeです。
マネーフォワードクラウドは会計ソフトや簿記に少し触れたことがある人に向いています。
ある程度会計の知識がある人には、初心者の人に合わせた丁寧すぎる機能があるとわずらわしく感じてしまいます。
マネーフォワードクラウドは必要な機能はやや簡略化して残しつつ、テンポよく作業を進めていくことを重視しているため快適に作業できます。
やよいの青色申告オンラインは、インストール型会計ソフトの弥生会計を使ったことがある人には違和感なく使うことができると思います。
弥生会計は会計ソフトの中でもかなり有名なため、使ったことのある人も多いのではないでしょうか?
クラウド型会計ソフトに乗り換えることに不安がある人でも、同じやよいブランドのソフトなら安心ですね。
それぞれの料金ですが、スタンダードなプランはだいたいどれも月に1000円くらいです。
あまり極端な差は無いので、クラウド型会計ソフトを使うときはこれくらいの料金はするものと思っておきましょう。
インストール型会計ソフトを使う際も、更新料などのランニングコストを考えると同じくらいはかかります。
なお、やよいの青色申告オンラインとほぼ同じ機能を使えるやよいの白色申告 オンラインもあります。
名前の通り白色申告限定のクラウド型会計ソフトですが、こちらは何とずっと無料で使うことができます!
白色申告の人はこれを使わない手はないですね!
まとめ
クラウド型会計ソフトは便利ですが、だからといって導入したとたんにめちゃくちゃ楽になった!という人は少ないはず。
いくらデータ入力が自動化になったといっても、最初の設定や調整にはどうしてもある程度の時間は必要です。
この点はお間違えの無いように。
が、それさえ済んでしまえばあとはこっちのものです。
一度この取引はこの経費、ということをソフトが覚えてしまえば次からは完全に自動で処理してくれますからね。
無料お試し期間はどのクラウド型会計ソフトもありますので、気になったものはとりあえず使ってみて確かめてみるのもOKです。
結局どれが一番いいかを決めるのは自分自身ですよ!
コメント