面倒な記帳作業をどこかに依頼したいけど、料金相場はどれくらいするんだろう?
いっそのこと確定申告まで含めて丸投げで依頼してみようかな。
- 記帳代行サービスの相場はどれくらい?
- 記帳代行と確定申告を合わせた丸投げの相場はどれくらい?
- 記帳代行サービスが向いている人ってどんな人?
ということで今回は記帳代行サービスについて調べてみました!
なお、この記事では個人事業主の人を想定していますが、内容的には法人の人でもだいたい同じですので参考にしてもらって大丈夫です。
記帳代行サービスを利用を検討しているなら、必ず先に相場は知っておきましょう。
相場を知っておくことで見積もり時の交渉も有利にできますし、あまりに格安な怪しい業者も見極めることもできます。
記帳代行サービスで失敗しないためにも、相場を知っておくことは大切ですよ!
税理士事務所以外でも記帳ってできるんだねー。
うん、記帳するのに資格はいらないからね。でも注意するポイントもあるから合わせて説明していくよ。
記帳代行の相場
- 記帳代行の相場はどうやって決まる?
- 記帳代行の月額料金相場
- 記帳代行の従量制の料金相場
- 税理士に記帳代行+確定申告を依頼したときの相場
順番に見ていきますね。
1:記帳代行の相場はどうやって決まる?
記帳代行の相場は1か月の仕訳(領収書や伝票、請求書)の数によって決まるのが一般的です。
- 1か月いくらの月額料金制
- 1仕訳いくらの従量料金制
この2パターンの料金体系が一般的ですね。
1か月いくらの月額料金は、基本的には毎月同じ料金になります。
1仕訳いくらの従量制料金は、その月の仕訳数がいくつかによって毎月変動します。
2:記帳代行の月額料金相場
日々の記帳のみを代行する場合の相場を表にしてみます。
あくまで「記帳のみ」なので、確定申告の料金はここには含まれていませんのでご注意ください。
月間の仕訳数 | 月額料金 |
100仕訳以内 | 1万円 |
101~200仕訳 | 1万5000円 |
201~300仕訳 | 2万円 |
301~400仕訳 | 2万5000円 |
401仕訳以上 | 3万円~ |
基本は月額料金は定額ですが、仕訳の数が多い場合は追加で料金が発生することもあります。
業者や記帳内容によって大きな差があることもあるので、一つの参考としておいてください。
毎日売上や仕入れのある「小売業や飲食業」は仕訳の数も多くなりそうだね。
うん、業種や事業規模によって仕訳の数は大きく変わってくるよ!
3:記帳代行の従量制の料金相場
従量制の場合は、1仕訳あたり50~100円くらいが相場です。
もちろん相場より安い業者も多いですので、安くお願いしたい場合は予算を伝えたり見積もりを比較したりといったことが大切です。
4:税理士に記帳代行+確定申告を依頼したときの相場
年間売上 | 記帳+確定申告(丸投げの場合) |
~500万円 | 10万円~ |
500万円~1,000万円 | 12万円~ |
1,000万円~3,000万円 | 20万円~ |
3,000万円~5,000万円 | 25万円~ |
5,000万円~ | 要相談 |
税理士に記帳代行+確定申告を一括で依頼する場合、仕訳の数ではなく「年間売上金額」が基準になることが一般的です。
(売上金額から仕訳の数を推察して見積もります)
税理士への報酬は人によって大きく変わることも多いから、相場表はだいたいの目安だよ。
>>税理士の報酬相場より安く契約する方法を知りたい人はコチラ
記帳代行はどこに依頼したらいい?
- 税理士事務所
- 記帳代行業者
- クラウドソーシングサービス
記帳代行を依頼するなら主にはこの3つです。
順番に見ていきましょう!
税理士事務所
税理士事務所は記帳代行を含め、確定申告まで一括して引き受けることができます。
税理士という資格を持った人にまとめてお願いすることができるので、安心感と手軽さがメリットですね。
個人事業主や小規模法人には特におすすめの方法です。
記帳代行のイメージが強いのはやっぱり税理士事務所かな?
記帳代行業者
税理士事務所と同じように、記帳代行業者へ記帳を依頼することもできます。
代行業者に税理士がいない場合でも、外部の税理士とパートナーシップを結んでいるなど確定申告まで行える体制を取っているところがほとんどです。
料金の安さを売りにしているところも多いので、税理士事務所への依頼と合わせて比較検討してみましょう。
また、こちらは小規模法人向きのサービスですが「経理代行」まで行ってくれるサービスもあります。*
事業が大きくなってくると経理の人も必要になってきますが、ある程度までの業務なら経理代行サービスに任せることができるので覚えておきましょう。
>>記帳+経理業務もOK!オンライン経理【i-Staff Accounting】について詳しくはこちら
経理の仕事は大切だけど、外注化できる業務の一つでもあるよ!
クラウドソーシングサービス
ランサーズ やクラウドワークス といったクラウドソーシングサービスで記帳代行の仕事を依頼する方法です。
フリーランスや主婦など、在宅で仕事をしたい人に記帳代行をお願いすることができます。
依頼の募集をかける際には、専門知識や経験などの条件を付けて探すこともできますので安心です。
こちらは他の代行業者と違って「個人」とのやり取りになるので、信頼関係がしっかりできるまでは慎重に進める必要があります。
「この人なら任せられる!」という人が見つかるまではやや時間がかかるので気を付けましょう。
トラブルを避けるにはやっぱり信頼関係が大事!
自力で記帳することはできる?
記帳を自分でする方法はいろいろありますが、手っ取り早いのは会計ソフトを使うことです。
最近の会計ソフトは初心者でも感覚的に使いやすかったり、口座やクレジットカードの情報を連携できたりするため、かなり便利になっています。
記帳代行サービスを利用する前に、一度自分でできないかチャレンジしてみてもいいですね!
エクセルでもいいんだけど、事業がある程度軌道に乗るまでには会計ソフトを導入しておきたいね。
効率で考えるならやっぱりエクセルより会計ソフトの方が断然いいからね!
記帳代行がおすすめの人
- 数字が苦手な人
- 本業に集中したい人
- 経理を雇いたいがそこまでのコストがかけられない人
こんな人には記帳代行サービスがおススメです。
一つずつ理由を見ていきましょう。
1:数字が苦手な人
どうしても数字が苦手な人はいます。
苦手な人が苦手な作業をするのは非常に大変です…。
個人事業主が年間の確定申告にかける日数は平均で3日~1週間くらいと言われていますが、数字が苦手な人はもっと膨大な時間がかかることだってあります。
その分を仕事や家族、あるいは副業なんかに回した方が効率がいいケースも多いのです。
餅は餅屋、だね。
2:本業に集中したい人
本業が順調で、売上をどんどん伸ばしている状態の人にも記帳代行はおすすめです。
今は売上獲得に集中したい!というときにはその一点に集中した方が効率は上がります。
経理業務は言ってみれば「誰でもできる作業」です。
誰でもできる作業は外注化し、自分にしかできないことに集中するのも立派な経営判断です。
自分の時間は限られているからねー。お金を払って自分の時間を手に入れるのもアリだよ!
3:経理を雇いたいがそこまでのコストがかけられない人
経理の人を一人雇うとなると、人件費として月に10万円以上ものコストが継続的に発生します。
そこまでの負担はちょっとキツイ、という場合には記帳代行サービスを利用し、経理業務の一部を外注してしまいましょう。
人は一度雇うと、「自分と相性が悪い」「売上が減って余裕がない」などの理由で解雇することは簡単にはできません。
しかし、記帳代行業者なら途中でやめることもできますし、他の業者に変更することもできます。
柔軟に対応できるのは助かりますね。
まとめ
記帳代行は資格が不要なため、言ってしまえば誰でも行うことができます。
相場より安い値段を謳っている業者も多いです。
ただ、格安業者の中には無資格で確定申告まで代行してしまうところもあるので注意してください。
まずは相場を知った上で見積もりを取るなど、信頼できる業者かどうかよく検討してみてくださいね。
迷ったら税理士事務所に記帳代行から確定申告までお願いするのが確実ですよ。
ではでは。
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