今年の確定申告は税理士にお願いしたい!
でも税理士への報酬ってどれくらいが相場なのかさっぱりわからない…。
・税理士の報酬相場ってどれくらい?
・安く抑えるポイントは?
ということで個人事業主が税理士に確定申告を依頼したときの報酬相場を調べてみました!
相場を知っておけば、税理士と契約する前の価格交渉を有利に進めることもできます。
ぼのぼーの
ペンギンくん
まれにですが、足元を見てふっかけてくる税理士もいますからね・・・。
最低限適正な金額で依頼するためにも、税理士の報酬相場は必ず知っておきましょう!
確定申告を税理士に依頼した場合の報酬相場
ひとくちに確定申告といっても、人によってその内容は様々です。
今回はよくある確定申告のパターンとして
- 一般的な個人事業主の場合
- 白色申告の場合
- 副業サラリーマン(本業給与+α)などの場合
この3つのパターンの相場を調べてみました!
ということで一つずつ見ていきますね。
一般的な個人事業主の場合の報酬相場
まずは多くの人が当てはまるであろう「一般的な個人事業主の場合」からです!
ということで表を見てみましょう。
年間売上 | 記帳なし(自分でする) | 記帳込み(丸投げの場合) |
~500万円 | 5万円~ | 10万円~ |
500万円~1,000万円 | 7万円~ | 12万円~ |
1,000万円~3,000万円 | 10万円~ | 20万円~ |
3,000万円~5,000万円 | 15万円~ | 25万円~ |
5,000万円~ | 要相談 | 要相談 |
確定申告は人によって内容が大きく異なるため、必ずしもこの表の通りではありません。
また、税理士によって変わる部分も大きいので、実際に依頼する際は見積もりを取るなどしてしっかりと確認しておきましょう。
ペンギンくん
いろんなサイトの相場を見たけど、だいたいこれくらいだったよー
ぼのぼーの
うん、税理士事務所職員の私から見ても「だいたいこれくらい」って感じかな。
白色申告の場合
白色申告は青色申告に比べて書類作成の手間が若干ですが少ないため、安くしてくれる税理士もいます。
ただ白色申告は青色申告に比べて税制上のメリットが少ないため、税理士報酬を下げるために白色申告を選ぶのはおすすめできません。
青色申告は届出を出すだけで誰でもできますので、早めに検討してみましょう!
ぼのぼーの
昔は白色申告は簡単・楽な部分が多かったんだけどね。
>>白色申告ならずっと無料で使えるやよいの白色申告オンラインの使い勝手を知りたい人はこちら
副業サラリーマン(本業給与+α)などの場合
本業の給与収入があり、他に収入があったりする場合です。
- サラリーマンがアルバイトをしている場合
- サラリーマンが副業(雑所得にあたるもの)をしている場合
- サラリーマンが医療費控除をする場合
このような場合の確定申告は税理士の手間も少ないため、上記の報酬相場表より安くなります。
内容にもよりますが3万円前後くらいになるケースが多いようですね。
ペンギンくん
医療費控除の確定申告はかなりシンプルな内容だから、自分でやってみるのもOK!
税理士報酬は何によって決まる?
- 記帳作業を自分でやるか税理士に頼むか
- 青色申告か白色申告か
- 毎月の顧問契約かどうか
税理士の報酬は、その作業量によって変わってくるケースがほとんどです。
いろんなケースがありますが、ここでは主なものであるこの3つを紹介していきます。
記帳作業を自分でやるか税理士に頼むか
記帳を税理士に任せると、ほとんどの場合報酬に上乗せとなります。
記帳とは、何月何日に経費を使った、売上の入金があった、といったような日々発生する「取引」の管理をすることです。
記帳は確定申告の作業量の中でも大きなウエートを占める部分なので、報酬に直結しやすいですね。
記帳作業は会計ソフトやネットバンキング、クレジットカードをうまく活用すれば初心者でも割と簡単にできますよ。
ぼのぼーの
税理士に払える予算と、自分でやる場合の時間や労力のバランスを考えてみてね。
青色申告か白色申告か
作成する書類にかかる手間は青色申告(特に65万円控除)の方が大きいため、少し報酬も高くなります。
とはいえそれを差し引いても青色申告のメリットは大きいです。
- 10万円控除 or 65万円控除
- 損失の繰り越しができる
などなど、白色申告にはないお得な制度がたくさんあります。
今白色申告の人はこの機会に青色申告にしてみましょう!
ペンギンくん
ぼのぼーの
毎月の顧問契約かどうか
毎月定額を払う顧問契約にすると、確定申告の報酬を下げてくれる税理士もいます。
ただ、年間トータルで考えたとき安くなるのかどうかは別問題です。
いろいろなサイトを見比べてみましたが、毎月顧問の場合と確定申告単発の場合でそこまで報酬相場は変わらないかな…という印象です。
とはいえ毎月顧問契約だと定期的に収支を確認できるので、年末までにどんな節税策を取るか考えやすくなります。
ぼのぼーの
毎月の契約にするメリットが大きい人は、事業を安定・拡大させて行きたい人だよ。
確定申告を税理士に依頼するメリット
- 丸投げもOKで本業に専念できる
- ミスの心配が少ない
- 節税策を教えてくれる
- 苦手な作業をしなくてもいいという精神衛生上のメリット
いろいろなメリットがありますが、一つずつ見ていきましょう!
丸投げもOKで本業に専念できる
面倒な作業を税理士に依頼することで、自分は本業に専念することができます。
日々の帳簿整理や確定申告の書類作りは大きな手間がかかる作業です。
特に慣れてない人が一から確定申告の書類準備をするとなると、3日から一週間という膨大な時間がかかるという調査結果もあります…。
確定申告を税理士に依頼することで、その分の時間を売上獲得のために使うことができますよ。
>>丸投げ依頼もOK!税理士ドットコムで税理士を探してみる
ペンギンくん
人にお願いできる作業は外注化するのも効率化の一つだよ。
ミスの心配が少ない
税理士は確定申告のプロです。
資料を渡し、自分の事業についての情報をしっかりと伝えていればほとんどミスはないでしょう。
自分で確定申告をすると、どうしても計算ミスや勘違いと言ったことは起こります。
そういった不備によるリスクを極力抑えることができるので、万が一税務調査があった場合でも安心ですね。
ぼのぼーの
節税策を教えてくれる
税理士はいろいろなパターンの節税手段をよく知っています。
自分が「これは経費にならないだろう」と思っていた出費でも経費にできる場合があるなど教えてくれることもあります。
「利益が出るから節税のために経費をたくさん使う」
というのは簡単ですが、単なる無駄遣いになる場合も多いものです。
これは本当に節税効果があるかどうか?ということを相談できるのは心強いですね。
ペンギンくん
もし税理士に依頼する場合は、積極的に節税策を聞いてみてね。
苦手な作業をしなくてもいいという精神衛生上のメリット
確定申告に限らずですが、人間どうしても苦手なことはあるものです。
そんなときに無理をしてでもやるのではなく、お金を払ってできる人にやってもらうというのは合理的な手段でもあります。
「ああ…今年も確定申告の時期か…そろそろしないといけないな…」
と思いながら何日も暗い気持ちで過ごすのは大変な苦痛ですよね…。
それならいっそ売上獲得に集中した方が効率は上がります。
税理士のコストはたしかにかかりますが、それ以上にもっと稼いでやる!くらいの勢いで仕事をするのもいいですね。
ぼのぼーの
ちなみに税理士費用は経費になるからね。
確定申告を税理士に依頼するデメリット
税理士に依頼することはいいことばかり…ではありません。
デメリットもしっかり知っておきましょう。
それなりのお金がかかる
上の表で見たように、税理士報酬は安い場合でも5万円~10万円はかかります。
正直安くはありませんよね…。
もちろん払うのが難しい場合は自力でするしかありませんが、逆に言うと税理士報酬が払えるくらいの事業規模を早めに達成したいところです。
事業が大きくなるにつれ、税理士の重要度は増してきます。
ある程度軌道に乗ったところで税理士に依頼し、経営や節税のアドバイスをもらえるような体制を作っておきましょう。
ペンギンくん
会計についての知識が付きにくい
税理士に確定申告を丸投げで依頼した場合は非常に楽ですが、会計や税などの数字について学べる機会を失ってしまいます。
事業を維持・拡大していくには最低限の数字の知識は必要です。
丸投げで依頼するのは悪いことではありませんが、その場合は税理士に疑問点を積極的に質問するなどしてみましょう。
年に一度の確定申告は数字について学ぶチャンスですよ!
ぼのぼーの
利益が高い・低い原因やその改善策など、税理士にいろいろ聞いてみよう!
税理士報酬を安く抑えるポイント5つ
税理士報酬はやり方次第で安くすることができます。
ポイントは以下の5つです。
- 毎月顧問契約にする
- 日々の記帳を自分でする
- 税理士に先に予算を伝える
- 見積もりを複数取り寄せる
- 自分の状況を伝えて交渉してみる
ということで一つずつ見ていきますね。
1.毎月顧問契約にする
上でも書きましたが、確定申告単発の契約ではなく毎月の顧問契約にすることで報酬を安く抑えられることもあります。
このあたりは税理士によって変わってきますので、毎月の顧問契約にすれば必ず安くなるというものではないですが…。
とはいえ毎月収支の状態を知ることができるのは大きなメリットでもあるので、定期的に税理士に相談したいと考えている人は毎月の顧問契約もおすすめです。
ペンギンくん
毎月じゃなくて、2,3か月に一度とか契約の仕方はいろいろだよ。
2.日々の記帳を自分でする
会計ソフトなどを使って売上や経費をきちんと管理している場合、確定申告の報酬を下げられる可能性は高いです。
確定申告の作業の中でも一番大きなウエートを占めるのが、領収書などの入力作業です。
その部分の手間がないということは税理士側としても人件費をかけずに済むので、その分報酬を安くすることができます。
ぼのぼーの
簿記や会計の知識がなくても使いやすい会計ソフトはあるからね。
3.税理士に先に予算を伝える
税理士報酬を低く抑えたい場合は「どうしてもこの金額以下にしたい!」とあらかじめ自分の予算を伝えてしまうのも手です。
税理士から「この金額でするためにはこの作業をここまでしてほしい」という具体的な指示を仰ぐことができます。
- 領収書の整え方
- 会計ソフトの使用
- エクセル出納帳の準備
- 面談回数の削減
などなど報酬を抑えるためにできることはいろいろあります。
ペンギンくん
税理士によって報酬料金の考え方はいろいろだから、同じ条件で安くやってくれる人をじっくり探すのも一つの手だよ。
4.見積もりを複数取り寄せる
税理士ドットコムなどの税理士紹介サービスを利用すれば、複数の見積もりが手に入ります。
複数の見積もりを比較することで「自分の確定申告に対する報酬相場」が見えてきます。
見積もり金額を見ながら、自分が気になった税理士に相談してみるのがおすすめです。
税理士ドットコムで契約したら前の税理士よりも安くなった!という声も多くあるので、登録して見積もりだけでもとってみると参考になりますよ!
ぼのぼーの
ペンギンくん
5.自分の状況を伝えて交渉してみる
上の段落でも見てきましたが、
などの場合は一般的な相場より安くなる可能性があります。
つまるところ、「税理士さん側の手間が少ないですよ」ということを示すことで有利になるのです。
「経費の発生は毎月だいたい同じパターンです」
「月単位では自分で収支を集計しています」
など、税理士が「そこまでしてくれているなんてすごく助かる!」と思う状況を作ることができれば報酬を安くしてくれる可能性を上げることができます。
税理士に相談するベストなタイミング
税理士の閑散期は6~10月のため、この期間に相談しておくのがベストです。
それ以外の時期でももちろん対応はしてくれますが、じっくり時間をかけて対応することは難しくなります。
あまりにギリギリになると対応してくれる税理士は少なくなりますので、余裕をもって相談しておきましょう。
ぼのぼーの
遅くとも12月くらいには相談しておきたいところです。
税理士を探す方法
税理士を探す方法はいろいろありますが、手っ取り早く税理士を探したいなら税理士紹介サービスを利用してみましょう。
税理士数名の見積りを比較することもできますので、自分であれこれ調べたりしなくても有益な情報が手に入ります。
税理士紹介サービスの大手でもある
税理士ドットコムでは、見積りを取り寄せるだけではなくコーディネーターがあなたの条件に合った税理士を無料で探してきてくれます。
その他にも、
- 自分で町の税理士事務所を探す
- 知人に紹介してもらう
- ホームページを見る
などの方法がありますが一件一件見積もりを取るのに時間や手間がかかるのがネックです。
これらの方法は税理士紹介サービスと並行して行うのがいいでしょう。
ぼのぼーの
税理士は人数は多いんだけどね。
探すとなるとなかなか大変なところがあるんだよね。
まとめ
税理士に依頼するメリットと報酬金額はよく検討してみましょう!
自分の確定申告がどれくらいの料金になるか、より具体的に知るためには見積り比較が一番です。
また、会計ソフトをうまく活用できれば価格交渉も有利になります。
最近のクラウド会計ソフトは銀行口座やクレジットカードのデータを連携させることができますので、初心者でもかなり使いやすくなっていますよ!
税理士は一度契約にすると長期のお付き合いになることが多いです。
もしあなたが税理士に確定申告を依頼するなら、報酬金額や仕事の質も大事ですが少なくとも話がしやすく好感の持てる税理士を選びましょう。
ではでは。
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