平成30年7月。
西日本で豪雨災害がありましたね。
私の住んでいる地区は幸いにも
土砂が流れ込んだり
家が浸水したり
といった直接の被害はありませんでした。
しかし、近くの浄水場が土砂に埋もれてしまい断水がしばらく続くことになりました。
こういったことは自分の身に起きてみないとわからないことが多いと痛感しました…。
そこで、困ったことや準備しておいた方がいいものなど私の体験をメモしておきます。
水道が止まった!
実は。
災害当時ちょっと県外へお出かけしていた私たち家族。
家に帰って来る道中ただならぬ気配を感じながらなんとか家に帰ってきました。
家に帰ってからまずは水道をチェック。
(…頼む…水よ出てくれ…)
クイッ
・・・
やっぱりダメかー。
家にある水といえば
備蓄というには心もとない2リットルのペットボトルの水が約10本ほど。
お風呂には残り湯が少しだけ。
さあ、どうする。
水がないと困ること
お風呂の残り湯が少しあったので、それをトイレの水にまわすことに。
これでトイレは2,3日はなんとかなるだろう。
ちょっと面倒だけど仕方ない。
困るのはやっぱり飲み水。
子どももいるし、なかなか飲み水をケチるわけにはいかない。
カップめんひとつ作るのにも水は必要だし。
洗い物だってけっこうな水を使います。
それからお風呂。
7月なのでなかなか暑い。
子どもも大人も汗はけっこうかきます。
幸い電気は生きていたので、クーラーで涼をとることはできましたが…
これが水も電気も止まっていたらと考えるとゾッとします。
停電になるとクーラーが使えないばかりか、冷蔵庫の中のものが全滅してしまいます。
実際に水と電気の両方が止まった地区もありました。
そう考えると私たちの地区はまだ恵まれていましたね。
そして洗濯。
汗をかくので洗濯もしたいところ。
こちらもお風呂の残り湯を使いながら、回数をなるべく抑えるようにしました。
水がないときのそれなりの対応の仕方
飲み水・料理用関係の水
飲み水の確保のために、まずはお店に走りました。
コンビニ、スーパーその他いろいろ。
…が、当然のように水の在庫はありません。
みんな状況は同じですからね。
何本か買うことはできましたが、正直まったく足りませんでした。
そのため飲み水の確保のメインとして利用したのが給水車。
どうやら家の近くの市民センターで給水ができるようです。
よし、行ってみよう!
…すごい行列です。
並んでから給水ができるまで、最大で4時間かかりました。
何度か並びましたがやっぱり1~2時間は覚悟しないといけないようです。
給水所はいくつかあったのですが、市民センターでは屋根のあるところに並ばせてくれたので助かりました…。
給水で並んでいるときに回りを見ると。
小さな子を連れて並んでいるお母さん
水が重そうなおじいちゃんおばあちゃん
そんな人たちもいました。
みんな自分にできることをがんばってました。
お風呂・トイレの水
お風呂に入るにはかなりの水が必要です。
それでもお風呂に入りたいなら給水車まで何度も何度も往復し、水を溜めなければいけません。
ええ、もちろん往復しましたよ。
朝ごはんを食べて並び
昼ご飯を食べて並び
夜ご飯を食べて並び
なんとか家族がお風呂に入れるだけの水が溜まりました。
その日のお風呂はとにかく気持ちよかったですね…
水が普通にある生活の尊さを
私はお風呂に入りながら噛みしめていました。
お風呂に入れるって、すごく幸せなことなんだな。
洗濯の水
お風呂に入ったらお湯が残ります。
それを使って洗濯します。
うちは残り湯洗濯にそこまで抵抗がある家庭ではありません。
もし抵抗のある人だと、ちょっと大変かもしれませんね。
コインランドリーは営業しているところもありましたが、やはり長蛇の列。
外から見ても洗濯機がフル稼働していることがわかりますし、駐車場の前に車を停めて待っている人もたくさんいました。
もちろん断水している地区の外に行けば、普通に営業しているコインランドリーはたくさんあります。
ただ、今回の災害では何本もの道路や線路が土砂崩れによって被害を受けており、地区外に出るだけでも一苦労です。
洗濯のためだけに何時間も使うことになるのはちょっと…
ということでその手はあきらめることにしました。
家で残り湯洗濯です。
断水前に準備しておいた方がいいもの
水のストックはたくさんあればあるほどもちろんいいです。
ただ買い置きをしておくと、その分家のスペースを使うことにもなるので難しいところ。
せめて断水になりそうなウワサを聞いたら、家の水道が生きているうちにペットボトルやお風呂に水をためておくようにしましょう。
それだけでも随分助かります。
たとえ断水にならなくても、無駄になることはありませんし。
もし水のストックがそこそこあったとしても、断水期間中は給水に何度も通うことになります。
その時にあった方がいいと思ったのは
10~20リットルくらいの水を入れることができるタンク
それを余裕を持って運ぶことのできる台車
です。
とにかく給水には時間がかかります。
前にも書いたように、私の場合は一番長い時で4時間並んだ日もありました。
そのため一度の給水でなるべく多くの水を運ぶことができる、そこそこ大きいタンクや台車はあると非常に便利です。
タンクはプラスチックなどしっかりしたものがベストですが、最近は折りたたみ型のタンクもあります。
折りたたみ型なら場所も取らないので、普段保管するには便利かもしれません。
水缶 コック付 BUB 20L 水タンク
アイリスオーヤマ 防災グッズ ウォータータンク 10リットル WAT-10L
どちらも1000円前後くらいで買えると思います。
ホームセンターなんかにはもちろん置いてありますが、ほしいと思ったときにはすでに売り切れ。
急いでネットでポチったとしても、道路事情によっては配送に何日もかかる可能性があります。
ペットボトルしかないと給水の効率が非常に悪くなるため、1つ2つはタンクがほしいですね。
台車は給水所から家まで水を運ぶ際に使います。
もちろん車でもいいのですが…
給水所の駐車場は混みます。
それに給水所で水を汲んでから車に運ぶ距離が、必ずしも短いとは限りませんし。
また、持ち家なら車から家の玄関まではすぐですが、マンションやアパートならそうも行きません。
やっぱりどんな家庭でも台車は一台必要だと思います。
その他断水で困ったこと
断水になったとき、個人的に一番困ったのが
いつ復旧するのかまったくわからない
ということ。
何日後には復旧できそうという見込みがあれば、それに向かってがんばることができます。
水のペース配分も考えやすいですね。
しかし、今回はなかなか復旧の目途が立ちませんでした。
断水が3日後に終わるのか、1か月後に終わるのか。
まったく分からない中で生活をするのは苦しかったです。
結果的に私の地区は約1週間で復旧となりました。
断水している地区の中では最短に近いくらいの期間で復旧となり、生活が一気に楽になりました。
…断水が長い地区では1か月以上も続き、その苦労は計り知れません。
また、断水になるとストレスが溜まりやすくなります。
災害があったというだけでもなかなかのストレスですが。
断水していると、水を見るたびに「大事にしなければ」と反射的に緊張してしまいます。
お風呂に入れなくて体がベタベタしていると、それがイライラに繋がります。
子どもたちは特に汗をかきやすいので、やっぱり不快そうでしたね。
まとめ
今回の断水が落ち着いてから、我が家では水のストックを意識的に増やすようにしました。
また、ポリタンクも新しいものを一つ購入しました。
もうね、二度と起きてほしくはないけれど。
二度目、三度目のために備えはしておかないといけません。
最近日本で毎年のように起こる災害。
大雨、台風、地震、津波…
いつどこで災害に遭うかはわかりませんし、一度災害に遭ったからしばらくは遭わないという保証もありません。
備えはいろいろ必要だけど。
とにかく水だけはしっかり備えておかないと、と私は思いました。
参考になれば。
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