ウチもそろそろキャッシュレス決済ができるようにしとかないとな。
でもキャッシュレス決済って手数料がかかるんだよね…
自分の今の利益からさらに手数料取られても大丈夫なのかな?
クレジットカードや電子マネーといったキャッシュレス決済。
最近いろんなところで進んできてますね。
Squareなど手軽にキャッシュレス決済を導入できるサービスも増えてきています。
ただ導入するとなると気になるのが決済手数料問題。
そこで今回は
- 決済手数料のパーセンテージ
- 決済手数料という経費の増加をカバーする方法
などについていろいろ調べてみました!
決済手数料って無料のところもあるって来たような…
それはたぶんキャンペーンのことかな?
期間限定だからずっとではないよ。
キャッシュレス決済手数料は高いのか?
決済手数料。
クレジットカードでは3.5%~4.0%くらいのところが多いようです。
決済手数料はいろいろな条件や要因によって決まることが多く、その率に関してはなかなか語りにくい部分もあるのですが…この記事ではひとまず手数料を「3.5%」として見ていきますね。
この3.5%という数字。
高いでしょうか?安いでしょうか?
・・・あまりピンときませんよね。
例えば
飲食業を営む個人事業主のAさん。
年間売上が3,000万円とします。
この売上が全てクレジットカードの決済によるものだとすると。
決済手数料は
となります。
自分で計算しといてなんですが…高くないですか?(汗)
売上が現金なのかクレジットカードなのかの違いで、年間の経費が最大105万円も変わってくる。
105万円。
105万円あったらアルバイトが一人くらい雇えるかもしれません。
それくらいの金額です。
キャッシュレス、やめます。
まだ結論出さないでね。
決済手数料3.5%をカバーするには
さてこの決済手数料。
クレジットカード決済をするなら避けては通れません。
なんとかこの決済手数料という経費の増加分をカバーする方法はないのでしょうか?
売上を上げる
まずはシンプルに売上を上げるという方法です。
売上高の計算は
という式です。
これはどんな商売・どんな事業でも変わりません。
なので、売上を上げるには
客数を増やす or 客単価を上げる
どちらかですね。
まずは客数を増やすことについて。
クレジットカード決済・電子マネー決済など現金以外の支払方法が充実しているとなると、集客のチャンスが広がります。
集客のターゲットをカード決済の比率が高い人…例えば「外国人観光客」とする場合には、特に強みになるかもしれません。
また、Paypayなんかは利用できるお店をマップで探せますよね。
そういった「現金以外の手段で支払いをしたい人」をうまく誘導できれば・・・!
売上を大きく伸ばせるかもしれません。
ということでキャッシュレス決済を導入した後は
冷やし中華はじめました
キャッシュレスはじめました
と、積極的にアピールです!
ステッカーやのぼりの「○○ペイ使えます」は一度は見たことある人も多いかな?
客単価を上げる
次に客単価を上げることについて。
客単価っていうのは「一人のお客様が一度に購入する商品やサービスの金額」のことですね。
スーパーならお客様がレジに持ってくるカゴの中が
- 商品が山盛りに入っている ➔ 客単価が高い
- ペットボトル1本だけ ➔ 客単価が低い
こんな感じのイメージです。
客単価を上げるには2つの方法があって、
- 10コ、20コとたくさんの点数を買ってもらう
- ひとつの商品の単価を上げる
ですね。
では改めて
・・・いろいろ考えてみましたが、ちょっと難しいかもしれません。
キャッシュレスが使えるからたくさん買う?
うーん直接は関係なさそうです。
Paypayのように大々的にキャンペーンを打つと、お客様にたくさん買ってもらえて客単価は上がるかもしれませんが…お店単独でできるキャンペーンではないので勝手にはできませんし。
キャッシュレス導入に合わせてメニューや商品の値上げは?
できなくはないですが、あまり現実的ではありませんね。
クレジットカード使えるようにしたので全品値上げしました!
なんてお店には私は行きません。
キャッシュレス決済の導入と値上げは関連付けるのがなかなか難しい!
客単価のアップは別の方法で考えた方がよさそうです。
いい方法があったら教えてほしい(切実)
キャッシュレス決済で経費を減らすことはできる?
キャッシュレス決済の導入で決済手数料という経費が増えるのは避けられません。
なら
どうにかして他の経費を減らすことはできないのでしょうか?
そこで考えられるのは
「レジ締めの時間短縮による人件費の削減」
です。
閉店時などのレジ締めでは現金を数えないといけませんよね。
現金を数えたり金庫にしまったり報告したり記録を取ったり…
地味に時間を取られる業務です。
でもキャッシュレス決済ならレジに現金は入りません。
なので、今までレジのアルバイトさんが30分かかっていたレジ締め業務を20分に短縮できるかもしれません。
わずかな時間かもしれませんが、年間営業日を300日として考えると
3,000分ということは50時間です。
時給1,000円なら50,000円です。
お昼と夜で一日2回レジ締めをするなら倍の100,000円になります。
…あくまで計算上の話なので、実務にそのまま当てはまるとは限りませんが。
ここでは「計算や金額のイメージはなんとなくつかめた」くらいでOKです。
あ、あと蛇足ですが
レジに集まった現金を定期的に銀行に預けに行くことがあるなら、その頻度も減らせるかもしれません。
小さな仕事かもしれませんが、ひとつひとつの作業の見直しは大事ですよ。
お金がデータで管理できるってすごいと思う。
レジのお金をちょろまかすこともできなくなるからね。
まとめ
キャッシュレス決済の手数料。
正直安くはありません。
導入するなら収支のシミュレーションをしてみた方がいいですね。
ただ、今回の計算は「クレジットカード決済での売上が100%」という前提です。
実際はここまで極端には変わりませんので悪しからず。
ちなみにニッセイ基礎研究所のこちらの記事によると、クレジットカードや電子マネーを含めたキャッシュレス決済の比率は2018年で24%。
政府は2025年には40%まで引き上げることを目標にしているようです。
手数料の問題はありますが、今後はキャッシュレス決済は避けては通れない問題になってきます。
導入を検討するときは、手数料のこともちょっと考えてみてくださいね。
ではでは。
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